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RSA暗号


 PDF |符号と暗号の理論|

 リヴィウス、シャミア、アドルマンの3人が考案した究極の暗号がそれぞれの頭文字をとったRSA暗号である。
 従来の暗号というと、文字をなにかの法則にのっとって置き換えるという換字式暗号と呼ばれ物だった。この暗号の鍵となるのは、その法則であり、これが知られると誰でも簡単に暗号を解かれてしまうため絶対秘密が条件で、鍵の管理は厳しい。また、万人に対して同じ鍵で暗号を作成させるわけに行かないので、膨大な数の鍵が必要になる。

 これに対し、RSA暗号は鍵を二つ用意し、一方の鍵は万人に公開して、それを利用して暗号を作成してもらう。暗号復元者はもう一方の鍵を一つだけ持っていればよいので管理が非常に楽だ。RSA暗号で鍵に当たるのは実は巨大な素数であり、それを復元するために必要なのは因数分解なのである。